198 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:33:27 ID:FuryDcbM



　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__） , -―ーっ
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣　　　引用の具体例について聞きたいってか？
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 }　|　 |
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 .|　 |
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-ｨi ∫
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i:::::::ﾉ| ∬
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､..　| 　 |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣




　　　　 　　　＿__Ω＿_
　　　 　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　 　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿r‐r r r┐
　 　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　匕ゝLL |
　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　`┐　|　　ああ、なんとなく勉強しようと思ってね。
　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　 .|　 |
　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　　 |　 |
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　/　 |

199 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:34:05 ID:FuryDcbM



　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__）
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ ∬　　　学ぼうって意欲ほど尊敬できるもんはねえ。
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 } .|￣|　　 俺はお前を少しばかり見直したぜ。
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 |＿|）
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-┘ |
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i::::::/__/
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､.
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　へへ、照れるぜ、兄貴。
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼

200 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:34:38 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　　じゃあ、ここで引用の要点とおさらいをしておくか。
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　引用っていうのは＜保護された著作物＞がその対象になってる。
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ _　　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　,ｉ　　　　　y: ∧,,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/: ﾍj　　　　 /: : /: : : `ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 　／: : ﾍ: : ﾍ　　　/: : /: : : : : : : `ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／: : : : : : ﾍ: : ﾍ　 /: : /: : : : : : : : : : `、'ｉ　　 ｉ 、
　　　　　　　　　_i: : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : Yrｉ　　　ｌ,ヽ、
　　　　　　　 _,,,>: : : : : : : : : : : : ﾍ:/: : /: : : : : : : : : : : : /／　 ,　´: : :i
　　　　　　 ,y`: : : : : : ,ｉ: : : : : : : /: : / : : : : : : : : : : : ／: r-　　／: : : ｌ
　　　　_／^: : : : : : : : : ｌ: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : ／: : ｌ::::v'::::ｙ: : : : }
　v=4⌒ヽ、: j: : : --,,,ｉf: : : : :/: : /: : : : : : : : : : ,,: : : 〈: : : ﾍ_,、::<: : : : /

201 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:35:02 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）　　　引用の具体例を学ぶには、
　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）　　　まずは「著作物」の定義について学ぶのは手っ取り早い。
　 　 　 　 　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　急がば回れって奴だ。
　 　 　 　 　 　　 |　　　　　　 　 }
　 　 　 　 　　 　 ヽ　　　　　 　 }　　　ついでにいっておくが、「著作物」としての定義と、「著作物」として「保護」される定義は別だからな。
　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　　　　_, ､-―／ﾍﾍ 　　　//ヘ -　、
　　　　　´: : : : : : :ﾍ: : ﾍﾍ.　 //: /: : : : :ﾞ ､
　　　丿: : : : : : : : : :ﾍ: : ﾍﾍ//: /: : : : : : : :'､
.　 　i: : : : : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: /: : : : : : : : : :!
　　/ : : : : : : i: : : : : : : : :ﾍ:/: /: : : : : : : : : : : :|
　　| : : : : : : i: : : : : : : : : :/: /: : : : : : : : : }: : : ::|

202 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:35:23 ID:FuryDcbM



┌────────────────────────────────────────────────────┐
│著作権法　（定義）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
│第二条 　この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。 　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
│一 　著作物　思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。 　　　.│
└────────────────────────────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　 　 　 /7
　　 　 　 　 　 　 　 　 //
　　　　　　　　　　 　 //　　これがその条文だ。
　　 　 　 ＿＿　 　 //
.　　　 ／ノ　ヽ＼ .//
. 　 ／　（●）（●〉/
　　l　 　 （__人_,//l
.　　|　　 　｀⌒// ﾉ
　　 l 　 　 　 // ./
.　　 ヽ r-‐''7/）/
　 　　/　と'_{'´ヽ
　 　 /　 _.､__〉　ﾄ,
　 　 {　 ､＿_}　 |.i
　 　 ヽ　_,.ﾌ　　.|.|

203 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:36:04 ID:FuryDcbM



　　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　. |　　 （__人__）　 |　　ここで解説すると①「思想、又は感情」を②「創作的に表現」していること、
　　　　　　　　　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　これを逆から読めば、単なる「事実」やデータの羅列は①に当たらない。
　　　　　　　　　 　. |　　　　　　 　 }　　事実やデータは思想でも感情でもないからだ。
　　　　　　　　　 　. ヽ　　　　　 　 }
　　　　 　 　 　 　_, ´: :ヽ　　　　ノ:＼
　　 　 　　　 _, -　ﾍ: : :ヽﾍ　　//: : :/: : ゝ 、
　　　　　　 ´ : : : : : :ﾍ: : :ﾍﾍ//: : :/: : : : : ｀ヾ
　　　 　　!: : : : : : : : :ﾍ : : :ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : !
　　　 　| : : : : : : : : : : : ﾍ: :/: : :/　: : : : : : : : : : : |
.　　 　 |: : : : : i: : : : : : : .ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : : : : i
　　 　 i: : : : : : : i: : : : : : /: : :/　: : : : : : : : i: : : : : |

204 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:36:35 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　 　　　　 ／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　 　 　　 （ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |　　次に②「創作的に表現」していること。
　　　　　　 　 　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　この場合、アイディア自体は著作物に当てはまらない。
　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜　　
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /　　　「アイディア」は①の「思想、又は感情」に分類されるけど、
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、　それ自体では著作物とは言えないんだ。
　　　 　 r　: :: : : :|: :ﾍ ￣r'　 　 ＼ : ＼
　　　　/: : :: : : : :　ﾍ: ﾍ >、　 　 >ﾍ: :Λ
　　 　/: : : ﾄ､: : : : : : ヽ／:／`ｰ／ : : V: |
　 　 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : : | : : :: : ヽ: ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）:く : : :: : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　─　　─＼
　　　　　　　　　　　　　　　|　　（●）（●） |
　.　　　　　　　　　　　　 .　|.　　（__人__）　.|　　漫画のキャラクターがそうさ。設定とかな。
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　｀ ⌒´ 　 }　　キャラってのはちゃんとイラストなり漫画にするなりして発表されて、
　　　　　　　　　 　　　　_rl.ヽ｀　　　　　////　それで初めて著作物と成り得るんだ。
..　　　　　　　 　　　　　 /＼＼　　　　////ﾞlﾞl
　 　 　 　 　 　 　 　 ,.:く::::::::`:､＼　〉lﾞ:l 　/　!.|
.　　　　　 　 　 　 ／:.:.:.:＼:.:.:.:.`:､ｿ/:.:| 　 　| |
　　　　　　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:У:.:;l　　 /./
.　　　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.ｒ'´`‐,`､:/.,.:‐{　　 |　!`:､
　　 　 　 　 　 ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,ﾟ.,ﾉ.:./,:':.:.:.:',　　|　|`､:|
　　 　 　 　 　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾞ､:.::／:.:.:.:.:.:.ヽ, /　,!:.:`､

205 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:37:13 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　 　 　 　　　 |__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼　　つまり、アイディアは具体的に表現されて公表されることで、
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　はじめて著作物になるわけだな。
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

206 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:37:48 ID:FuryDcbM



　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__）　　　　そういうこと、ここで注意してほしいのは、②の「創作的」ってあるように、
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ ∬　　　表現がありふれていたり、無個性なもの、単なる他人の模倣だと、
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 } .|￣|　　著作物とはいえない。
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 |＿|）
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-┘ |　　逆に創作的とまではいえなくても、「作者の個性」があれば、著作物と認められるぞ。
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i::::::/__/　　　
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/　　
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､.
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

207 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:38:17 ID:FuryDcbM


　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__） , -―ーっ
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣　　①の「思想、又は感情」についての事例は、
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 }　|　 |　　　　　「自動車部品生産流通調査事件」がいいかな。
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 .|　 |
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-ｨi ∫
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i:::::::ﾉ| ∬
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､..　| 　 |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣

┌────────────────────────┐
│参照「自動車部品生産流通調査事件　名古屋地裁」　　.....│
└────────────────────────┘


　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　ここで裁判所は、
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　「マーケットリサーチにより得た＜データは客観的な事実ないし事象そのもの＞であり、＜思想又は感情が表現されたものではない＞」
　　 |　　　,.<))／´二⊃　として原告の著作権侵害の訴えを認めなかった。
　　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉　　　ただし、裁判では最後に「一定の場合に民法７０９条の不法行為で保護されないこともない」と付け加えてる。
''"::l::::l;;/　　　 __人〉
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|

208 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:40:13 ID:FuryDcbM


　　 r‐.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,r‐┐
　　..| 　.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|
.. 　 .|　　}　　　　 　　　 ＿Ω＿＿　　　　　　　　　 { 　 |
..　 _,ﾄ!!!ｲ　　　　　　 ／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼. 　　　　　　　ﾄiii!1
　 ,ﾑ､ ﾋ,''"f　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　ｿ　 ',　　民法の「不法行為」なら俺も知ってるぜ。
, ィ〈　い,　ヽj　　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　　　 /^' 　 i!　　
　　. '､,〉ﾉ__ . i!　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　/　　　　'i,　　故意（わざと）又は過失（間違って）によって、
,ゝ､, ィ.´f^い ゞ､　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　f 　 　 　 　'i,　他人の権利又は法律上保護される利益（主に身体や財産）を侵害した者は、
八　　..ﾍ､ゝ'ｰ､｀ヽ 　　　　｝r┬-｛　　　　　　|, ｲ　　 .し-＜ヾ　これによって生じた損害を賠償する責任を負うって奴だ。
| |｀' ッ''~　(^'い　'i, 　　　　　`ー'´ 　　　　／　ﾂ　f´「｀i　 / .| 　 　 .


┌────────────────────────────────────────────────────────┐
│民法　第７０９条　「不法行為」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は，これによって生じた損害を賠償する責任を負う。　　 　 │
└────────────────────────────────────────────────────────┘

209 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:40:40 ID:FuryDcbM



　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　　ああ、その通りだ。これはデータや事実の羅列の著作権を否定したと同時に、
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ　　　他の法律で不法行為を認める余地を残した判決でもある。
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ _　　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　,ｉ　　　　　y: ∧,,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/: ﾍj　　　　 /: : /: : : `ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 　／: : ﾍ: : ﾍ　　　/: : /: : : : : : : `ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／: : : : : : ﾍ: : ﾍ　 /: : /: : : : : : : : : : `、'ｉ　　 ｉ 、
　　　　　　　　　_i: : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : Yrｉ　　　ｌ,ヽ、
　　　　　　　 _,,,>: : : : : : : : : : : : ﾍ:/: : /: : : : : : : : : : : : /／　 ,　´: : :i
　　　　　　 ,y`: : : : : : ,ｉ: : : : : : : /: : / : : : : : : : : : : : ／: r-　　／: : : ｌ
　　　　_／^: : : : : : : : : ｌ: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : ／: : ｌ::::v'::::ｙ: : : : }
　v=4⌒ヽ、: j: : : --,,,ｉf: : : : :/: : /: : : : : : : : : : ,,: : : 〈: : : ﾍ_,、::<: : : : /

210 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:41:13 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　 　　　　 ／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　 　 　　 （ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |
　　　　　　 　 　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　この「自動車部品生産流通調査事件」の判決を踏まえて、
　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜　　同じ判断を下したのが「ライブドア裁判傍聴記事件」だ。
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /　　
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、　　判例では「記述等における表現の内容が、専ら＜事実＞を、格別の「評価、意見を入れることなく」、
　　　 　 r　: :: : : :|: :ﾍ ￣r'　 　 ＼ : ＼　　そのまま叙述する場合は、記述者の『思想又は感情』を表現したことにならない」とした。
　　　　/: : :: : : : :　ﾍ: ﾍ >、　 　 >ﾍ: :Λ
　　 　/: : : ﾄ､: : : : : : ヽ／:／`ｰ／ : : V: |
　 　 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : : | : : :: : ヽ: ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）:く : : :: : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

┌─────────────────────┐
│参照「ライブドア裁判傍聴記事件　知財高裁」　　　.│
└─────────────────────┘


　　　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　 　 　 　　　 |__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　　　 ／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼　　なるほどな。
　　　 　 　|　　　　 ｝r┬-｛　　　　 |　　逆に読めば自分の「格別の評価、意見を」、つまり考えや感じたことを記述に入れれば、
　　　　　　 ＼　　　`,. -'"´´￣｀ヽ　　　著作物としては成り立つわけだ。
　　　　 　　 ／ 　　　（＿＿＿　　　|
　　　 　　／　　　　　　　　　　　　　 |
　　　（￣　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　 ￣￣￣|　　　　　　 　 　 　 　 |

211 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:41:37 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , ´　　 　 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　_ノ　ヽ､_　　|　　イエス、あとは「日本の城の基礎知識事件」と「脳波数理解析論文事件」があるな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　(●)　(●)　 |　　日本の城の基礎知識事件では裁判所は「学問的思想そのものは著作物ではない」とした。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 　:.. 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｲ|. . （ 　人　 )_　|ヽ　なんでかというと同じ考えに立った場合、書く内容も同じようなものになるからだ。
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿／/＼＼　´￣｀./｀}/}: :iヽ､＿
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ : {::　l八`ヽ ＼__.ノ　/.:i:|: :|: | : : :＼
.　　　　　 　 　 　 　_ . ::´: : : : |:: : |i:i:i)'`　 ､　゛ ./.:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._
　　　　 　 　 　 　 /. : ::{:: :: :: :.|.: : |iV′.　:.. 　 ::|.:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ
　 　 　 　 　 　 ／. :: :: i :: :: :: :|:: : |i:!､ ..:..　　　..:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/. . ;.:,
　　　　　　 　 /. :: :: :: ::| :: : : : |:: : |iv　ヽ　 　 ,,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: ..:: ｉ∧
.　　　　 　 　 |..: ..: ..: ..::| :: : : : |:: : |i:i:iV/∧　　 　 ＼|: :: :|: //／. .. .:￣＼j
.　　　　 　 　 |:: :: :／⌒ヽ:.＼V:: : |i:ｉ:ｉＶ//∧　　 　 //＼:|//,’:: :: ::/.: :: ...:}
.　　　　 　 　 |: ／.: :: ::'; : ＼::Y:: : |i:ｉ:ｉ:i////∧　 ／/:＼:.＼"＿..ノﾉ. : : .: .|
　　　　　　 　 Y.: : : :: :: :: ::＼:.:.＼:|:ｉ/////:i:i:i:iソ ノ..: :: : :: :: ｀~{ﾞｰく＼.. . .:|
.　　　　　　 　 |:: :: :: :: :: :: :: : ＼:.:.ヾ/////:ｉ:ｉ:ｉ:i/::.. :: :: :: :: :: : :: |:: :: ヽ ヽ..:|
.　　　　　　 　 |:: :: :: :: :: :: :: ＼::∨⌒ﾞy――-/′:: :: :::: ::: :: :: :: :: :: : :: ::';..|
.　　　　　　 　 |:: :: :: :: :: :: :／￣ﾉ: :: /. : :: :: /.. : :: :: :: :: :: :: ::: :: :: :: : :: :: .::|

┌────────────────────┐
│参照「日本の城の基礎知識事件」東京地判　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....│
│参照「脳波数理解析論文事件」大阪高裁　　　.....│
└────────────────────┘

212 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:42:03 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　─　　─＼
　　　　　　　　　　　　　　　|　　（●）（●） |
　.　　　　　　　　　　　　 .　|.　　（__人__）　.|　　　次に「脳波数理解析論文事件」、これは化学や数学の解明や方程式に著作物性はあるか
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　｀ ⌒´ 　 }　　　という問題について、裁判所は著作物性は無いと判断した。
　　　　　　　　　 　　　　_rl.ヽ｀　　　　　////
..　　　　　　　 　　　　　 /＼＼　　　　////ﾞlﾞl
　 　 　 　 　 　 　 　 ,.:く::::::::`:､＼　〉lﾞ:l 　/　!.|
.　　　　　 　 　 　 ／:.:.:.:＼:.:.:.:.`:､ｿ/:.:| 　 　| |
　　　　　　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:У:.:;l　　 /./
.　　　　　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.ｒ'´`‐,`､:/.,.:‐{　　 |　!`:､
　　 　 　 　 　 ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,ﾟ.,ﾉ.:./,:':.:.:.:',　　|　|`､:|
　　 　 　 　 　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾞ､:.::／:.:.:.:.:.:.ヽ, /　,!:.:`､

213 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:43:20 ID:FuryDcbM


　　　　　 __Ω＿__
　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　／（　◎） （　◎）＼
　 ／：：⌒Y__人__Y⌒：： ＼　　学術的な思想や化学の方程式にまで、著作権の保護を認めると、
　 |　　　　　（　 （　　　　　 |　　逆に文化の発展を妨げちまうってわけか。
　 ＼　　　　 `ー'　　 　 ／



　　 r‐.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,r‐┐
　　..| 　.',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|
.. 　 .|　　}　　　　 　　　 ＿Ω＿＿　　　　　　　　　 { 　 |
..　 _,ﾄ!!!ｲ　　　　　　 ／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼. 　　　　　　　ﾄiii!1
　 ,ﾑ､ ﾋ,''"f　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　ｿ　 ',
, ィ〈　い,　ヽj　　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　　　 /^' 　 i!
　　. '､,〉ﾉ__ . i!　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　　/　　　　'i,　　先に出せば勝ちってことにしちまえば、
,ゝ､, ィ.´f^い ゞ､　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　f 　 　 　 　'i,　後の連中が困っちまうもんな。
八　　..ﾍ､ゝ'ｰ､｀ヽ 　　　　｝r┬-｛　　　　　　|, ｲ　　 .し-＜ヾ
| |｀' ッ''~　(^'い　'i, 　　　　　`ー'´ 　　　　／　ﾂ　f´「｀i　 / .| 　 　 .

214 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:43:47 ID:FuryDcbM


.　　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼　　そうだ。手法やアイディアも同様のことがいえる。
.　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |　　
　　　　　　　　 .　|　　 （__人__）　 |　　そして②「創作的に表現したもの」の場合についての事例は、
　　　　　 　 　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　説明で話した「ケロケロケロッピー事件」と「博士キャラクター事件」が良い例になる。
　　　　　　　　＿ |　　　　　 　 　}＿　あとは「ヨミウリ・オンライン見出し事件」もあるな。
　　　　　 ,／:::::::::::ヽ　　　　　 　} |｜＼
　　　　／::::::::::::::::::｜ヽ　　　　ノ/./:::::::::ヽ.
　　　 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧
　.　 /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜　 |　/./::::::::::::::::::/:::ﾍ
　　/::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ　 /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ
　 /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧
　/´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、
.（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣

┌───────────────────────┐
│参照「ヨミウリ・オンライン見出し事件　知財高裁」　　　...│
└───────────────────────┘


　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |　　ヨミウリねえ。そいつはどんな事件なんだい？
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼

215 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:44:26 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　／　　 ヽ_　　＼
　　　　　　　|　　　 （⌒ ）（⌒）
　　　　　　.　|　　　　 （__人__）
　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　こいつは裁判所が「見出し」が著作物として認められるかどうかを判断してる例だ。
　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　　こいつがその見出しな。『マナー知らず大学教授、マナー本海賊版作り販売』
　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　 ヽ 　　　　　ノ
　　　　　　_,,,,ノﾍﾍ　　　 // ＼、
　　_,,..r''''": : :ﾍ::ﾍﾍ.　 //: : / ￣`''ｰ-､
　 /: : : : : : : : :ﾍ::ﾍﾍ//: : /: : : : : : : : : ヽ
　ﾉ. : : : : : : : : : ﾍ::ﾍ/: : / : : : : : : : : : : : }
　{ : : : : : : : : : : : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : : i

216 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:44:56 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |　　
　　　　　　　　　　. |　　 （__人__）　 |　　ちなみに判決は、この見出しに対して、
　　　　　　　　　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　「上記のような対句的な表現は＜一般に用いられる表現＞であって、
　　　　　　　　　 　. |　　　　　　 　 }　　＜ありふれた表現の域を出ない＞のであり、著作物として保護されるような創作性があるとは到底いうことができない」
　　　　　　　　　 　. ヽ　　　　　 　 }　　と下した。
　　　　 　 　 　 　_, ´: :ヽ　　　　ノ:＼
　　 　 　　　 _, -　ﾍ: : :ヽﾍ　　//: : :/: : ゝ 、
　　　　　　 ´ : : : : : :ﾍ: : :ﾍﾍ//: : :/: : : : : ｀ヾ
　　　 　　!: : : : : : : : :ﾍ : : :ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : !
　　　 　| : : : : : : : : : : : ﾍ: :/: : :/　: : : : : : : : : : : |
.　　 　 |: : : : : i: : : : : : : .ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : : : : i
　　 　 i: : : : : : : i: : : : : : /: : :/　: : : : : : : : i: : : : : |



.　 　　　 ＿Ω＿＿_
.　 　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
.　 　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿
. 　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼
.　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼
. /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ
. |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |
　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　つまりこいつも著作物性を否定されたわけだ。
　　／　　　　　　　　　　　 ／
　　|　　　　　＼/⌒)　/⌒)
　　| 　　　＼　　　/|,,.__ノ
　　|　　　　　＼／｝
　 /　　　/⌒＼ ./
　|　　　　　　　 ＼
　＼＿＿_ﾉ＼　　l
　　ノ　　ﾉ　　 ） ﾉ 　 　.
　　ﾚ´ ^　　　 ﾚ´

217 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:45:22 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　 ＿__
　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
.　　 　 　 　 /
　　　　　　 〈　― ､　 　 -‐―
　　　　　　　　r‐ｩ､　 　 r‐ｯ､　　　}
　　　　　　　 }　￣,小　` ￣　　　/　　そういうことだ。ただし、ここでも、
.　　　　　　　{:.､　 （__　　　　/　　　　「＜法的保護に値する利益＞となり得るものとし、
　　　　　　　 　 /　{　　　ヽ　 　 ′　その利益を＜違法に侵害したものとして不法行為を構成する＞」としてる。
　　 　 　 　 ∧ ゝ-'`ー―'′　/|　　
　　　　　　　 ∧　 ー‐　　　　　　　　つまり著作物としては認めないが、民法の不法行為には当たるとしたわけだ。
　　　　　　　 　 〕iト-　-‐=彡/　ト
　 　 　 　 　 ＿_／}　　　　 /　/ニ丶
.　 　 　 x≦ニ「二｛　　　　　 /二ニ/≧ミ
　 　 　 -=ﾆニ{ニ ｛＼　 斗 /ニニ/ﾆﾆ=-
　　 　 -= {ニ=}ﾆ=｛≧==≦ニニ /二/ﾆﾆ=-
　　　 -=ﾆ{ニ=}ニ ｛: : : : :/二ニ/二/ニﾆﾆ=-
.　 　 -=ニ}rfV{ニ ｛: : : :/二ニ/二/ニニニﾆ{
　 　 ′ﾆrfヽ　寸ﾆ‘:,: :/ニ=ア¨¨¨}二二ニﾆ｛
　　/ニニ｀¨¨¨¨¨¨¨ア¨¨¨¨´ ｡s≦二二ニ ／
.　/ニニニニニニ /　　斗＜ニニニニ　イ
　　ニニニニニニ｛フ´　 }二二ニニニ/ﾆ|
　≧=‐-　　-‐=≦≧=r‐ {ニニニニﾆ/ﾆ=|
　 　 　 /二ニ /ニニ/ニ }ニ ＞‐=≦二ﾆ|
　　　　 寸ニ /ニニ/二二ニニニニﾆ=-ハ
　　　　　 }ニ }ニニ }ニニニニニﾆﾆ=-　　｛
　　　 　 「＼ {二ニ｛ニニニニﾆ=-　　　 斗{
　　　　　ト　 ≧=‐―――――‐=≦}／/　｛
　　　　　|　 ＼　　　　　　　　　 　 ／　/ 　 ｛

218 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:47:48 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |　　なるほどな！一口に著作権っていっても、
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　いろんな法律要素が絡まってくるわけだ！
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|




　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　 ／　　 _ノ　　＼
　　　　　　 |　　　 （ ●）（●）
　　　　　　 |　　　　 （__人__）
　 　　 　 　 |　 　　　｀ ⌒´ﾉ　　それじゃあ次は③「文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」についてだ。
　　　　　　　|　　　　　　 　 }　　
　　　　　　　ヽ　　　　　　　}
　　　　　　　　ヽ　　　　　ノ
　　　　＿,---/ﾍﾍ　　　//＼
　/ ´: : : : : : :ﾍ: ﾍﾍ.　 //: /: : ￣ヽ
ノ: : : : : : : : : : ﾍ: ﾍﾍ//: /: : : ヽ: : ヽ
: : : : : : : : : : : : : ﾍ: ﾍ/: /: : : : : i: : : |
: : : : : i : : : : : : : : ﾍ/.: /: : : : : : :i: : : l
: : : : : i : : : : : : : : /: : /: : : : : : : : |: : : i
: : : : : ﾍ: : : : : : :/: : /: : : : : : : : : : :i : : |
: : : ゝ : : : : : : /: : /: : : : : : : : : : : : l: : : i
: : : : ヽ: : : :/: : : /: : : : : : : : : : : : /: : : : |

219 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:50:19 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　. |　　 （__人__）　 |　　逆にこれに属さないものは著作物ではない。
　　　　　　　　　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　ポピュラーな例を挙げれば工業製品や実用品なんかがそうだ。
　　　　　　　　　 　. |　　　　　　 　 }　　ただし、何が美術品で何が工業製品かは、未だにはっきりとはしていない。
　　　　　　　　　 　. ヽ　　　　　 　 }
　　　　 　 　 　 　_, ´: :ヽ　　　　ノ:＼
　　 　 　　　 _, -　ﾍ: : :ヽﾍ　　//: : :/: : ゝ 、
　　　　　　 ´ : : : : : :ﾍ: : :ﾍﾍ//: : :/: : : : : ｀ヾ
　　　 　　!: : : : : : : : :ﾍ : : :ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : !
　　　 　| : : : : : : : : : : : ﾍ: :/: : :/　: : : : : : : : : : : |
.　　 　 |: : : : : i: : : : : : : .ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : : : : i
　　 　 i: : : : : : : i: : : : : : /: : :/　: : : : : : : : i: : : : : |

220 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:50:38 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,　こういうのを「応用美術の問題」って呼ぶ。
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　　ここで思い出してほしいのは２話目であげた
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　「スモーキングスタンド設計図事件」と「博多人形赤とんぼ事件」だ。
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ　　
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ _　　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　,ｉ　　　　　y: ∧,,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/: ﾍj　　　　 /: : /: : : `ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 　／: : ﾍ: : ﾍ　　　/: : /: : : : : : : `ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／: : : : : : ﾍ: : ﾍ　 /: : /: : : : : : : : : : `、'ｉ　　 ｉ 、
　　　　　　　　　_i: : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : Yrｉ　　　ｌ,ヽ、
　　　　　　　 _,,,>: : : : : : : : : : : : ﾍ:/: : /: : : : : : : : : : : : /／　 ,　´: : :i
　　　　　　 ,y`: : : : : : ,ｉ: : : : : : : /: : / : : : : : : : : : : : ／: r-　　／: : : ｌ
　　　　_／^: : : : : : : : : ｌ: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : ／: : ｌ::::v'::::ｙ: : : : }
　v=4⌒ヽ、: j: : : --,,,ｉf: : : : :/: : /: : : : : : : : : : ,,: : : 〈: : : ﾍ_,、::<: : : : /

221 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:51:05 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　（ ;;;;(
　　　 ／￣￣＼　　　　　 ) ;;;;)
　　／　　 _ノ　　＼　　 　/;;／
　　|　　　 （ 一）（●）　　l;;,´
　　|　　　　 （__人__）　　. '
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　/〉　　　前者は創造性、独創性がないから著作物性は否定された。
　　 |　　　,.<))／´二//⊃　　逆に後者は博多人形の美術性を認めて著作物性を肯定した。
　　 ヽ　/ ／　 '‐､二ﾆ`⊃　　
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　　博多人形は本来は工業製品だけど、その品物に美術性があれば、
''"::l::::l;;/　　　 __人〉　　　　　　著作物として認められるとした事例でもある。
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|



　　　　　　　　　　　　　　　　　__Ω＿__
　　　　　　　 　 　 　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
.　　　　　　　　 　 　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　 　 　 　 　 　　 　　／（ ◎） 　（◎）＼
　　　　 　 　 　　　　　／：：⌒Y__人__Y⌒：：＼　　まあ、灰皿と可愛らしい人形じゃ随分違うわな。
　　　　　　　　　　　　 |　　　　 ｝r┬-｛　　　　|
　　　　　　　　　　　　/´￣｀｀゛'- ._‐´　 　　／
　　　　　　　　　　　 |　　　＿＿＿）　　　 ＼
　　　　 　 　 　 　　 |　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　 　 　 　 　 　 　　 | 　　　　　　　　　　　　　　　￣）
　　　　　　　　　　　| 　 　 　 　 　　　　　　|￣￣￣

222 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:53:24 ID:FuryDcbM


.　　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
.　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　 .　|　　 （__人__）　 |
　　　　　 　 　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　まあな、ただ、同じ実用品でも反対の判断が下されたりするから、
　　　　　　　　＿ |　　　　　 　 　}＿　未だに学者や専門家の間でも議論が起きたりしてる。
　　　　　 ,／:::::::::::ヽ　　　　　 　} |｜＼
　　　　／::::::::::::::::::｜ヽ　　　　ノ/./:::::::::ヽ.
　　　 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧
　.　 /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜　 |　/./::::::::::::::::::/:::ﾍ
　　/::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ　 /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ
　 /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧
　/´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、
.（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣



　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　 　　　　 ／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　 　 　　 （ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |
　　　　　　 　 　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　次にいってみよう。そう、著作物の「保護」の要件についてだ。
　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　 　 r　: :: : : :|: :ﾍ ￣r'　 　 ＼ : ＼
　　　　/: : :: : : : :　ﾍ: ﾍ >、　 　 >ﾍ: :Λ
　　 　/: : : ﾄ､: : : : : : ヽ／:／`ｰ／ : : V: |
　 　 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : : | : : :: : ヽ: ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）:く : : :: : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

223 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:53:59 ID:FuryDcbM


┌───────────────────────────────────────────────────────────────────┐
│（保護を受ける著作物） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│第六条 　著作物は、次の各号のいずれかに該当するものに限り、この法律による保護を受ける。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│一 　日本国民（わが国の法令に基づいて設立された法人及び国内に主たる事務所を有する法人を含む。以下同じ。）の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│二 　最初に国内において発行された著作物（最初に国外において発行されたが、その発行の日から三十日以内に国内において発行されたものを含む。） 　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│三 　前二号に掲げるもののほか、条約によりわが国が保護の義務を負う著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
└───────────────────────────────────────────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　 　 　 /7
　　 　 　 　 　 　 　 　 //
　　　　　　　　　　 　 //　　
　　 　 　 ＿＿　 　 //
.　　　 ／ノ　ヽ＼ .//
. 　 ／　（●）（●〉/
　　l　 　 （__人_,//l　　これがその保護の要件に関する条文だ。
.　　|　　 　｀⌒// ﾉ
　　 l 　 　 　 // ./
.　　 ヽ r-‐''7/）/
　 　　/　と'_{'´ヽ
　 　 /　 _.､__〉　ﾄ,
　 　 {　 ､＿_}　 |.i
　 　 ヽ　_,.ﾌ　　.|.|

224 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:54:36 ID:FuryDcbM



.　　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
.　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　 .　|　　 （__人__）　 |　　　まずは①日本国民の著作物であること。まあ、言葉通りだな。
　　　　　 　 　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　　それと「わが国の法令に基づいて設立された法人及び、国内に主たる事務所を有する法人を含む」とあるが、
　　　　　　　　＿ |　　　　　 　 　}＿　　
　　　　　 ,／:::::::::::ヽ　　　　　 　} |｜＼　　　法人ってのは要するに会社のことだ。
　　　　／::::::::::::::::::｜ヽ　　　　ノ/./:::::::::ヽ.　日本の法律に基づいて作った会社、日本に本店を置いてる会社って理解で、まずはＯＫだ。
　　　 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧
　.　 /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜　 |　/./::::::::::::::::::/:::ﾍ
　　/::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ　 /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ
　 /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧
　/´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、
.（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣


　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　 　　　　 ／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　 　 　　 （ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |
　　　　　　 　 　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　そして、これは日本国民であれば、外国で発表した著作物でも保護される。
　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜　　 国内外は問わないわけだ。
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　 　 r　: :: : : :|: :ﾍ ￣r'　 　 ＼ : ＼
　　　　/: : :: : : : :　ﾍ: ﾍ >、　 　 >ﾍ: :Λ
　　 　/: : : ﾄ､: : : : : : ヽ／:／`ｰ／ : : V: |
　 　 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : : | : : :: : ヽ: ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）:く : : :: : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

225 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 21:56:31 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　　②最初に日本国内で発行された著作物
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ　　　（外国で最初に発行されたが、発行後30日以内に国内で発行されたものを含む）
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,　　これもまあ、条文読めばわかるわな。
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ _　　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　,ｉ　　　　　y: ∧,,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,　
　　　　　　　　　　　　　　 ,/: ﾍj　　　　 /: : /: : : `ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 　／: : ﾍ: : ﾍ　　　/: : /: : : : : : : `ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／: : : : : : ﾍ: : ﾍ　 /: : /: : : : : : : : : : `、'ｉ　　 ｉ 、
　　　　　　　　　_i: : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : Yrｉ　　　ｌ,ヽ、
　　　　　　　 _,,,>: : : : : : : : : : : : ﾍ:/: : /: : : : : : : : : : : : /／　 ,　´: : :i
　　　　　　 ,y`: : : : : : ,ｉ: : : : : : : /: : / : : : : : : : : : : : ／: r-　　／: : : ｌ
　　　　_／^: : : : : : : : : ｌ: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : ／: : ｌ::::v'::::ｙ: : : : }
　v=4⌒ヽ、: j: : : --,,,ｉf: : : : :/: : /: : : : : : : : : : ,,: : : 〈: : : ﾍ_,、::<: : : : /



　　　　　　　　　　　　　　（ ;;;;(
　　　 ／￣￣＼　　　　　 ) ;;;;)
　　／　　 _ノ　　＼　　 　/;;／
　　|　　　 （ 一）（●）　　l;;,´
　　|　　　　 （__人__）　　. '　　最初に日本で発行されたか、外国で発行されて一か月以内に日本でも発行されたものってことだ。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　/〉　　　これは日本国籍の有無を問わないから、外国人でも保護される。
　　 |　　　,.<))／´二//⊃
　　 ヽ　/ ／　 '‐､二ﾆ`⊃
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l::::l;;/　　　 __人〉
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|

229 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:11:52 ID:FuryDcbM


.　　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
.　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　 .　|　　 （__人__）　 |　　　最後の③そのほか、条約によりわが国が保護の義務を負う著作物、この中の「条約」とは、
　　　　　 　 　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　　日本ではベルヌ条約、万国著作権条約、実演家等保護条約、レコード保護条約、TRIPS協定、
　　　　　　　　＿ |　　　　　 　 　}＿　　WIPO著作権条約、WIPO実演・レコード条約に加盟してる国だ。日本も勿論加盟してる。
　　　　　 ,／:::::::::::ヽ　　　　　 　} |｜＼
　　　　／::::::::::::::::::｜ヽ　　　　ノ/./:::::::::ヽ.
　　　 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧
　.　 /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜　 |　/./::::::::::::::::::/:::ﾍ
　　/::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ　 /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ
　 /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧
　/´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、
.（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣
227 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:03:27 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　ちなみに条約を結んでるかどうかは、
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　「著作権情報センター」で確認できる。
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ _　　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　,ｉ　　　　　y: ∧,,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/: ﾍj　　　　 /: : /: : : `ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 　／: : ﾍ: : ﾍ　　　/: : /: : : : : : : `ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／: : : : : : ﾍ: : ﾍ　 /: : /: : : : : : : : : : `、'ｉ　　 ｉ 、
　　　　　　　　　_i: : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : Yrｉ　　　ｌ,ヽ、
　　　　　　　 _,,,>: : : : : : : : : : : : ﾍ:/: : /: : : : : : : : : : : : /／　 ,　´: : :i
　　　　　　 ,y`: : : : : : ,ｉ: : : : : : : /: : / : : : : : : : : : : : ／: r-　　／: : : ｌ
　　　　_／^: : : : : : : : : ｌ: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : ／: : ｌ::::v'::::ｙ: : : : }
　v=4⌒ヽ、: j: : : --,,,ｉf: : : : :/: : /: : : : : : : : : : ,,: : : 〈: : : ﾍ_,、::<: : : : /




著作権情報センター
http://www.cric.or.jp/db/treaty/index.html

228 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:10:23 ID:FuryDcbM


.　 　　　 ＿Ω＿＿_
.　 　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
.　 　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿
. 　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼
.　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼
. /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ
. |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |
　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　アフガニスタン、イラン、キリバス、コモロ、シリア、
　　／　　　　　　　　　　　 ／　　　ツバル、ナウル、バヌアツ、マーシャル諸島、ミクロネシアの十ヶ国は、
　　|　　　　　＼/⌒)　/⌒)　　　　条約を結んでないから日本ではこの十ヶ国の著作権を守らなくてもいいんだな。
　　| 　　　＼　　　/|,,.__ノ
　　|　　　　　＼／｝
　 /　　　/⌒＼ ./
　|　　　　　　　 ＼
　＼＿＿_ﾉ＼　　l
　　ノ　　ﾉ　　 ） ﾉ 　 　.
　　ﾚ´ ^　　　 ﾚ´

230 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:15:00 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　 　　　　 ／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　 　 　　 （ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |
　　　　　　 　 　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　条約ってのは要するにお互いの国の著作物を保護しましょうねってことだ。
　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜　　ただし、ベルヌ条約に加盟してても保護されない場合がある。
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　 　 r　: :: : : :|: :ﾍ ￣r'　 　 ＼ : ＼
　　　　/: : :: : : : :　ﾍ: ﾍ >、　 　 >ﾍ: :Λ
　　 　/: : : ﾄ､: : : : : : ヽ／:／`ｰ／ : : V: |
　 　 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : : | : : :: : ヽ: ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）:く : : :: : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　／　／www＼ ＼
　　 ／　 （◎） 　（◎）　 ＼　　ほうほう
　　 | ：： ⌒　　､_!　 ⌒ ：： |
　　 ＼　　　 'ｰ三-'　　　／
　　 ／ 　 　 　　　　 　 　＼

231 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:17:47 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　. |　　 （__人__）　 |
　　　　　　　　　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　北朝鮮はベルヌ条約に加盟してるんだけど、最高裁判決で、
　　　　　　　　　 　. |　　　　　　 　 }　　北朝鮮の著作物は保護する必要なしと出た。
　　　　　　　　　 　. ヽ　　　　　 　 }
　　　　 　 　 　 　_, ´: :ヽ　　　　ノ:＼
　　 　 　　　 _, -　ﾍ: : :ヽﾍ　　//: : :/: : ゝ 、
　　　　　　 ´ : : : : : :ﾍ: : :ﾍﾍ//: : :/: : : : : ｀ヾ
　　　 　　!: : : : : : : : :ﾍ : : :ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : !
　　　 　| : : : : : : : : : : : ﾍ: :/: : :/　: : : : : : : : : : : |
.　　 　 |: : : : : i: : : : : : : .ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : : : : i
　　 　 i: : : : : : : i: : : : : : /: : :/　: : : : : : : : i: : : : : |

232 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:20:57 ID:FuryDcbM


　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
.　　　　　　 　　　＿Ω＿＿.　　　
　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼　　
　　　　　　 　|＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　　　
.　　　　　　 ／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼. ＼　　　　　
.　　　　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　ヽ､._
　_,... -‐/　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　 l
.　　　　|　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　 |　　そりゃまたどうしてだ？
　　　　 ＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　|　　北朝鮮は国じゃねえってか？
　　　　 　 ﾄ､　ﾞﾞﾞﾞ　........_;;:::-‐'::: 　 >|　　　|
　　 , --､ |　 ｀ Tヾ￣::::::::　　　／　|.　 　 |
　　l;';';';';';}|.　 　 |　＼　　　 .／　　 | 　 　 |
.　　〉-y'´|　　　_|　　 ＼ ／　　　　|_　 　 :|
　 /7./　.＞'' ´　|　　　/ ＼　　 　 |　`''‐＜

233 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:23:39 ID:FuryDcbM


　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）　　　……
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ
　　 |　　　,.<))／´二⊃
　　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l::::l;;/　　　 __人〉
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|



　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　日本はよ、そもそも北朝鮮を国とみなしてないんだよな。
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ _　　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　,ｉ　　　　　y: ∧,,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/: ﾍj　　　　 /: : /: : : `ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 　／: : ﾍ: : ﾍ　　　/: : /: : : : : : : `ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／: : : : : : ﾍ: : ﾍ　 /: : /: : : : : : : : : : `、'ｉ　　 ｉ 、
　　　　　　　　　_i: : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : Yrｉ　　　ｌ,ヽ、
　　　　　　　 _,,,>: : : : : : : : : : : : ﾍ:/: : /: : : : : : : : : : : : /／　 ,　´: : :i
　　　　　　 ,y`: : : : : : ,ｉ: : : : : : : /: : / : : : : : : : : : : : ／: r-　　／: : : ｌ
　　　　_／^: : : : : : : : : ｌ: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : ／: : ｌ::::v'::::ｙ: : : : }
　v=4⌒ヽ、: j: : : --,,,ｉf: : : : :/: : /: : : : : : : : : : ,,: : : 〈: : : ﾍ_,、::<: : : : /

234 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:29:20 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　 __Ω＿__
　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　　　　|__|;;;;;;;;;;;;;;;;;|__|_＿＿
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒） ＼
　　　　／：： ⌒Y__人__Y⌒：：＼　　なるほどな、国じゃねえと条約を結んでも仕方がねえんだな。
　　 　 |　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 |
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|



　　　　　　　　　　　　　　（ ;;;;(
　　　 ／￣￣＼　　　　　 ) ;;;;)
　　／　　 _ノ　　＼　　 　/;;／
　　|　　　 （ 一）（●）　　l;;,´
　　|　　　　 （__人__）　　. '
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　/〉　　北朝鮮が国と認められるまでは、日本じゃ北朝鮮の著作物は自由に使っていいぜ。
　　 |　　　,.<))／´二//⊃
　　 ヽ　/ ／　 '‐､二ﾆ`⊃
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l::::l;;/　　　 __人〉
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|

235 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:32:40 ID:FuryDcbM


　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__）
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ ∬　　次は著作物の例示についてだ。
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 } .|￣|　　例示ってのは一例とか見本ってことで、
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 |＿|）　この例示されてる場合以外の物もちゃんと保護され得るぞ。
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-┘ |
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i::::::/__/
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､.
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

236 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:34:11 ID:FuryDcbM


┌────────────────────────────────────┐
│（著作物の例示） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│第十条 　この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。 　　　　　　..│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│一 　小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│二 　音楽の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│三 　舞踊又は無言劇の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│四 　絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│五 　建築の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│六 　地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物 　　　....│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│七 　映画の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│八 　写真の著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│九 　プログラムの著作物 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　......│
└────────────────────────────────────┘



　　　　　　　　　　 　 　 /7
　　 　 　 　 　 　 　 　 //
　　　　　　　　　　 　 //　　
　　 　 　 ＿＿　 　 //
.　　　 ／ノ　ヽ＼ .//
. 　 ／　（●）（●〉/
　　l　 　 （__人_,//l　　これが例示に関する条文だ。
.　　|　　 　｀⌒// ﾉ
　　 l 　 　 　 // ./
.　　 ヽ r-‐''7/）/
　 　　/　と'_{'´ヽ
　 　 /　 _.､__〉　ﾄ,
　 　 {　 ､＿_}　 |.i
　 　 ヽ　_,.ﾌ　　.|.|

237 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 22:49:17 ID:FuryDcbM


　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　　①「小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物」
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　
　　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃　　　　これは言葉によって表現された著作物であれば、詩でも落語でも漫才でも守られる。
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉　　　　　反面、事実の伝達に過ぎない雑報や報道は該当しない。
''"::l::::l;;/　　　 __人〉　　　　
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_　　　　
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､　
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|



　　　　　　　　　　　　　　（ ;;;;(
　　　 ／￣￣＼　　　　　 ) ;;;;)
　　／　　 _ノ　　＼　　 　/;;／
　　|　　　 （ 一）（●）　　l;;,´
　　|　　　　 （__人__）　　. '　　　それと手紙なんかはどうかっていうと、手紙も認められる。
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　/〉　　　　「三島由紀夫手紙事件」が有名だな。
　　 |　　　,.<))／´二//⊃　　　逆にチャットのログには著作権は認められなかった。
　　 ヽ　/ ／　 '‐､二ﾆ`⊃
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l::::l;;/　　　 __人〉
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|


┌──────────────────────────┐
│参照「三島由紀夫手紙事件　東京高裁」　　　　　　　　　　　　　..│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
│参照「ＰＣ－ＶＡＮチャットログ無断掲載事件　東京地裁」　　　....│
└──────────────────────────┘

238 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:04:42 ID:FuryDcbM


.　　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
.　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　 .　|　　 （__人__）　 |　　それとさっきいったように事実の伝達に過ぎない雑報や報道は認められないが、
　　　　　 　 　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　「雑報や報道であっても、表現に創意工夫があれば」著作物としては成立する。
　　　　　　　　＿ |　　　　　 　 　}＿　これは「日経新聞要約翻案事件」と「ウォール・ストリート・ ジャーナル事件」での裁判所の意見だ。
　　　　　 ,／:::::::::::ヽ　　　　　 　} |｜＼
　　　　／::::::::::::::::::｜ヽ　　　　ノ/./:::::::::ヽ.
　　　 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧
　.　 /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜　 |　/./::::::::::::::::::/:::ﾍ
　　/::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ　 /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ
　 /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧
　/´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、
.（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣


┌────────────────────────┐
│参照「日経新聞要約翻案事件　東京地裁」　　　　　　　 　 .│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│参照「ウォール・ストリート・ ジャーナル事件　最判」　　　　.│
└────────────────────────┘

239 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:09:25 ID:FuryDcbM


　　　 ／￣￣＼
　　／　　 _ノ　　＼
　　|　　　 （ 一）（●）
　　|　　　　 （__人__）
　　 |　　　　　｀⌒´ﾉ　　　そして「日刊情報事件」ではその記事の特性を認めて、著作物を認めてる。
　　 |　　　,.<))／´二⊃　　
　　 ヽ　/ ／　 '‐､ﾆ⊃
　 _r‐入ｌ　　　　´ヽ〉
''"::l::::l;;/　　　 __人〉
:::::::::|/|　　　/　 `ヽﾍ､_
:::::::/::::|　　/::〉　　　〉〉::::ﾞ'ｰ､
:::ｙ′.:::|　/::::|ヽ　　//:::::::::|:::!
／: :／:|/:::::::|＼ソ /:::::::::::::i::|

┌────────────────┐
│参照「日刊情報事件　福岡地裁」　　.....│
└────────────────┘

240 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:16:08 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　　　　.＼　　 　 　 _,,
　　　　　　　　　　　　　　　|　（ ●）　（●） |.　 　 　 ｌ;ｌ　　　②「音楽の著作物」
　　　　　　　　　　　　　　.　|　　 （__人__）　 |　　＿,_,|,|_,　　　ロック、パンク、へヴィメタル、ゴアテクノ、ジャズ、クラシック、演歌、
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　｀ ⌒´　　|,　ト-=y 　丶　　とにかく音楽であればいい。それは即興の歌でも認められる。
　　　　　　　　　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }　 ヽ `ｉ,￣‐^ｌ　　
　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,　
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ _　　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,　,ｉ　　　　　y: ∧,,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/: ﾍj　　　　 /: : /: : : `ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 　／: : ﾍ: : ﾍ　　　/: : /: : : : : : : `ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／: : : : : : ﾍ: : ﾍ　 /: : /: : : : : : : : : : `、'ｉ　　 ｉ 、
　　　　　　　　　_i: : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: : /: : : : : : : : : : : : Yrｉ　　　ｌ,ヽ、
　　　　　　　 _,,,>: : : : : : : : : : : : ﾍ:/: : /: : : : : : : : : : : : /／　 ,　´: : :i
　　　　　　 ,y`: : : : : : ,ｉ: : : : : : : /: : / : : : : : : : : : : : ／: r-　　／: : : ｌ
　　　　_／^: : : : : : : : : ｌ: : : : : :/: : /: : : : : : : : : : : : ／: : ｌ::::v'::::ｙ: : : : }
　v=4⌒ヽ、: j: : : --,,,ｉf: : : : :/: : /: : : : : : : : : : ,,: : : 〈: : : ﾍ_,、::<: : : : /



　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__） , -―ーっ　　音楽に関する事例だと「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー事件」
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣　　　「どこまでも行こうＶＳ記念樹事件」
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 }　|　 |　　　　　　「小室哲哉音楽著作権詐欺被告事件」がある。
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 .|　 |
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-ｨi ∫
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i:::::::ﾉ| ∬
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､..　| 　 |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣

┌──────────────────────────┐
│参照「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー事件　最判」　　　....│
│参照「どこまでも行こうＶＳ記念樹事件　東京高判」　　　　　　　 │
│参照「小室哲哉音楽著作権詐欺被告事件　大阪地裁」　　　　...│
└──────────────────────────┘

241 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:26:56 ID:FuryDcbM


　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)
　　　　　| 　 　 　 （__人__）　　　　③「舞踊又は無言劇の著作物」
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ ∬　　　これは踊りではなくて、身ぶり被り、振り付け、ダンスのことを言ってる。
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 } .|￣|　　パントマイムや舞踊、時代劇の殺陣シーン等が表現としてこれらに該当するんだ。
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 |＿|）　
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-┘ |
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i::::::/__/
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､.
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


　　　　　　 ., ──‐､
　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　 　.|　　　　 _ノ　　ヽ
　　　　　| 　　　 （ ●) (●)　　　　　　　逆に踊りは以外にも実演権のほうだったりする。
　　　　　| 　 　 　 （__人__） , -―ーっ　
　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ （ ゝ彡￣
.　　　　　rﾝ　　 　 　 　 }　|　 |
　　　 ／⌒ヽ､ 　　　 ノ　 .|　 |
　　　/:::::::::::ｙヾ､ _ィ ´ー-ｨi ∫
　　 /:::::::::r":::::::ｷ ∥i:::::::ﾉ| ∬
　　/:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐
　 （::::〆⌒'"`''"ﾞf─≒､..　| 　 |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣

242 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:31:32 ID:FuryDcbM


.　　　　　　　　　　　／￣￣＼
.　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
.　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　 .　|　　 （__人__）　 |
　　　　　 　 　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　振り付けの事例は「バレエ作品振付け著作権事件」と「日本舞踊振付著作権確認事件」、
　　　　　　　　＿ |　　　　　 　 　}＿それから「Ｓｈａｌｌｗｅダンス振り付け事件」に「手あそび歌出版差止事件」だな。
　　　　　 ,／:::::::::::ヽ　　　　　 　} |｜＼
　　　　／::::::::::::::::::｜ヽ　　　　ノ/./:::::::::ヽ.
　　　 /::::ヽ、::::::::::::::|｜` ー ' ././::::::::::::::::∧
　.　 /´:::::::｀i.::::::::::::::::|｜　 |　/./::::::::::::::::::/:::ﾍ
　　/::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽヽ　 /./:::::::::::::::::::/,ｨﾆ｀ﾍ
　 /::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::ヽ.Ｖ./:::::::::::::::::::r/:::::::::::∧
　/´￣｀ヽ、_::｣j:::::::::::::::::::Ｖ./:::::::::::::::::::{_:, - ´￣｀ヽ、
.（::::::::::::::::::::::::::/ ｀¨￢-､/./:::::::::r‐‐-（::::::::::::::::::::::::::〉
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣

┌───────────────────────┐
│参照「バレエ作品振付け著作権事件　東京地裁」　　　...│
│参照「日本舞踊振付著作権確認事件　福岡高等」　　.....│
│参照「手あそび歌出版差止事件　東京地裁」　　　　　　..│
│参照「Ｓｈａｌｌｗｅダンス振り付け事件　東京地裁」　　　......│
└───────────────────────┘

243 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:39:36 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　 　 　　　　 ／　　ヽ_　　.＼
　　　　　　 　 　　 （ ●）（ ●）　　｜
　　　　　　　　　　 （__人__）　 　 　 |　　これも事案としては裁判所の意見が真っ二つに別れてる。
　　　　　　 　 　　　ｌ｀ ⌒´　　　　｜　　裁判所は「バレエ作品振付け著作権事件」と「日本舞踊振付著作権確認事件」については、
　　　　　　　　　　　{　　 　 　 　 ｜　　原告の言い分を認めて著作権侵害に当たるとした。
　　　　　　　　　　　{　　　　　　 /
　　　　　　　_. -: ´Λ　　　　 _.へ｀　、
　　　 　 r　: :: : : :|: :ﾍ ￣r'　 　 ＼ : ＼
　　　　/: : :: : : : :　ﾍ: ﾍ >、　 　 >ﾍ: :Λ
　　 　/: : : ﾄ､: : : : : : ヽ／:／`ｰ／ : : V: |
　 　 〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : : | : : :: : ヽ: ｝
　　　 /: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）:く : : :: : : ヘ|
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

244 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:46:00 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　 ／　_ノ　 ⌒ ＼
　　　　　　　　　　 |　（ ●）　（●） |
　　　　　　　　　　. |　　 （__人__）　 |　　逆に「Ｓｈａｌｌｗｅダンス振り付け事件」と「手あそび歌出版差止事件」では裁判所は、
　　　　　　　　　 　 |　　　｀ ⌒´　　|　　著作物性を否定した。
　　　　　　　　　 　. |　　　　　　 　 }　　「Ｓｈａｌｌｗｅダンス振り付け事件」では「個々のステップや身体の振り付け自体」には著作性がない。
　　　　　　　　　 　. ヽ　　　　　 　 }　　「単なるステップの組み合わせには独創性は認めらない」としてる。
　　　　 　 　 　 　_, ´: :ヽ　　　　ノ:＼
　　 　 　　　 _, -　ﾍ: : :ヽﾍ　　//: : :/: : ゝ 、
　　　　　　 ´ : : : : : :ﾍ: : :ﾍﾍ//: : :/: : : : : ｀ヾ
　　　 　　!: : : : : : : : :ﾍ : : :ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : !
　　　 　| : : : : : : : : : : : ﾍ: :/: : :/　: : : : : : : : : : : |
.　　 　 |: : : : : i: : : : : : : .ﾍ/: : :/　: : : : : : : : : : : : i
　　 　 i: : : : : : : i: : : : : : /: : :/　: : : : : : : : i: : : : : |

245 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:47:36 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　|　　　 （ ●）（●）
　　　　　　　　　|　　　　 （__人__）
　 　 　 　 　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　「手あそび歌出版差止事件」では「キラキラ星で手を振るシーンはありふれた表現であり」として、
　 　 　 　 　 　　 |　　　　　　 　 }　　著作性はこっちも否定されてる。
　 　 　 　 　　 　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　　　 ヽ､.,＿＿ __ノ
　　　　　　_, ､-―／ﾍﾍ 　　　//ヘ -　、
　　　　　´: : : : : : :ﾍ: : ﾍﾍ.　 //: /: : : : :ﾞ ､
　　　丿: : : : : : : : : :ﾍ: : ﾍﾍ//: /: : : : : : : :'､
.　 　i: : : : : : : : : : : : : ﾍ: : ﾍ/: /: : : : : : : : : :!
　　/ : : : : : : i: : : : : : : : :ﾍ:/: /: : : : : : : : : : : :|
　　| : : : : : : i: : : : : : : : : :/: /: : : : : : : : : }: : : ::|

246 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:50:40 ID:FuryDcbM


　　 　 　 　 ＿__Ω＿_
　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼
　　　　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿
　 　　／　　 ―'ｗｗ`―　　＼
　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼
　 /　∵∴　｀Y__人__Y´ ∵∴ 　ｌ　　兄貴、まだ三分の二以上あるぜ。
　 |　　　　　　　 ￣　　　　　　　 |　　今日中に説明終わるのかよ。
　　＼ 　　　　　--　　 　　　　／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , ´　　 　 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　_ノ　ヽ､_　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　(●)　(●)　 |　　うーん、難しいとこだな。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 　:.. 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｲ|. . （ 　人　 )_　|ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿／/＼＼　´￣｀./｀}/}: :iヽ､＿
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ : {::　l八`ヽ ＼__.ノ　/.:i:|: :|: | : : :＼
.　　　　　 　 　 　 　_ . ::´: : : : |:: : |i:i:i)'`　 ､　゛ ./.:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._
　　　　 　 　 　 　 /. : ::{:: :: :: :.|.: : |iV′.　:.. 　 ::|.:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ
　 　 　 　 　 　 ／. :: :: i :: :: :: :|:: : |i:!､ ..:..　　　..:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/. . ;.:,
　　　　　　 　 /. :: :: :: ::| :: : : : |:: : |iv　ヽ　 　 ,,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: ..:: ｉ∧
.　　　　 　 　 |..: ..: ..: ..::| :: : : : |:: : |i:i:iV/∧　　 　 ＼|: :: :|: //／. .. .:￣＼j
.　　　　 　 　 |:: :: :／⌒ヽ:.＼V:: : |i:ｉ:ｉＶ//∧　　 　 //＼:|//,’:: :: ::/.: :: ...:}
.　　　　 　 　 |: ／.: :: ::'; : ＼::Y:: : |i:ｉ:ｉ:i////∧　 ／/:＼:.＼"＿..ノﾉ. : : .: .|
　　　　　　 　 Y.: : : :: :: :: ::＼:.:.＼:|:ｉ/////:i:i:i:iソ ノ..: :: : :: :: ｀~{ﾞｰく＼.. . .:|

247 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:53:33 ID:FuryDcbM


　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　／　─　　─＼
　　　　　　　　　　　　　　　|　　（●）（●） |
　.　　　　　　　　　　　　 .　|.　　（__人__）　.|　　　④絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　｀ ⌒´ 　 }
　　　　　　　　　 　　　　_rl.ヽ｀　　　　　////　　これはさっき218で説明したから端折るわ。
..　　　　　　　 　　　　　 /＼＼　　　　////ﾞlﾞl　だって何も語ることねえもん。
　 　 　 　 　 　 　 　 ,.:く::::::::`:､＼　〉lﾞ:l 　/　!.|
.　　　　　 　 　 　 ／:.:.:.:＼:.:.:.:.`:､ｿ/:.:| 　 　| |
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248 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:55:49 ID:FuryDcbM


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　　　　　　　　　ﾄ　　　　　　 　 　 )　　まあ、少し付け加えるなら漫画やフィギュアは、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i　　この「絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物」で保護される。
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249 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/10(土) 23:59:37 ID:FuryDcbM



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,ィ≦三三三三三三三三三ヽ
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼三三三三三≧=冖=≦ミ、ｲシ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀|`TT"t´・ｸ / ヽt ・ァ　}i￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　l |　 ｀´／　　 ヽ　　 l}　　⑤「建築著作物」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾊ | | 　 ｲ　　 j　　 )　 .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }弌　 ゝ-t' ^ヽ-ｲ　 ｨ　　　これは建築による芸術的な作りを模倣や盗作から守るためにある。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _{　弋ミｭｚｬ二´∠彡　　　　ただ、これも説明するとこは少ないな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／∧　ヽ　 ｀ 冖￢〈ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ｚイ////∧＼ ｀ ‐----ｲ ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ≦//∧/////∧: :ヽ、　　　　 ', ﾄヽ、
　　　　　　　　　　　　, ィ≦///////∧/////∧: : : ヾ,、　　 ﾘ:}ヽ/ヽｚｭ
　　　　　　　　　　イ/////////////∧/////∧: : : : :ヽヽ　.i|:}: :ヽ∧//ヽ
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250 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/11(日) 00:01:31 ID:M5WC7OqM


　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 - ――― .,
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |_ ノ　ヽ,,＿＿　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （● ） ≧(● )　　 　 :|　　もう疲れてきたので、ここで「著作物の具体例」前篇終了とする。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　´　　｀゛ｰ´　　　 　 :|　　後編へ続くだ。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　(_人＿）　 　 　 　 .
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾊ　___ ｀ 　 　 　 r ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ.! |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾍ＿＿__,.‐ ´　 | ,､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. r ´/| ﾄ､　　　　ﾘ　　r'三三ミゝ､
　　　　　　　　　　　　　_ ,. rｰ ‐'´　　　　　　　　 /　　 ﾉ三三ミr ´| |ヽ
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　　　　　　　　 /　　　　　　｀ー――--､　　 ,.----‐ｲ三三/| | | | | 屋| | ﾊ
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／|/三三/| | ﾘ| | | /| | r ´ヽ
　　　　　　 /　　　,　　　　　　　　　　　　　　 ／i | /三三ｲ| | /| | | | ／| | | |ﾍ､
　 　 　 　 r　　　　ヽ　　　　　　　　　　　 ／き| |イ三三/ﾐ|| | | | | |/| | | | | | | |｀
　　　　　 i　　　　　 ヽ　　　　　　　　 ／| | | 屋/三三三ﾐﾘ| | | | /| | | | | | | | | ﾊ
　　　　/´　　,.､-‐-､ ﾘ　　　　 ,. ri´| | | | | /ミ/三三三三/| | |/| ／| | | | ?| |
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　 ./　 }‐',´,､｀ ≧ ＿､　＿≧ ---― ´　　　",　　　　　´｀ｰ-っ-L| | | | | | | | |
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251 ：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2013/08/11(日) 02:14:10 ID:ANJFCA9A
乙
勉強になります

252 ：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2013/08/11(日) 09:26:20 ID:Tu4Xxcyc
乙
大事なのは表現ってことか
ただ表現というのもが何なのか今いちピンとこない
何となくはわかるけど

253 ： ◆nfsNSmnEvs：2013/08/11(日) 10:44:22 ID:M5WC7OqM


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , ´　　 　 　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　_ノ　ヽ､_　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　(●)　(●)　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 　:.. 　 　 |　　>>252
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｲ|. . （ 　人　 )_　|ヽ　　　　　　　　厳密に言えば「個性のある表現」だな。
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿／/＼＼　´￣｀./｀}/}: :iヽ､＿　　　　例え表現されてても、ありふれてるものは認められない。
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ : {::　l八`ヽ ＼__.ノ　/.:i:|: :|: | : : :＼　　
.　　　　　 　 　 　 　_ . ::´: : : : |:: : |i:i:i)'`　 ､　゛ ./.:ｉ:ｉ:|: :ｉ: |: : : : : :` -.._
　　　　 　 　 　 　 /. : ::{:: :: :: :.|.: : |iV′.　:.. 　 ::|.:i:i:ｉ:|.: .:.:|: : :: :: :: :｝::ハ
　 　 　 　 　 　 ／. :: :: i :: :: :: :|:: : |i:!､ ..:..　　　..:j///|.: .:.:|: : : :: :: /:/. . ;.:,
　　　　　　 　 /. :: :: :: ::| :: : : : |:: : |iv　ヽ　 　 ,,八'//|.: .:.:|: : :: :: /. :: ..:: ｉ∧
.　　　　 　 　 |..: ..: ..: ..::| :: : : : |:: : |i:i:iV/∧　　 　 ＼|: :: :|: //／. .. .:￣＼j
.　　　　 　 　 |:: :: :／⌒ヽ:.＼V:: : |i:ｉ:ｉＶ//∧　　 　 //＼:|//,’:: :: ::/.: :: ...:}
.　　　　 　 　 |: ／.: :: ::'; : ＼::Y:: : |i:ｉ:ｉ:i////∧　 ／/:＼:.＼"＿..ノﾉ. : : .: .|
　　　　　　 　 Y.: : : :: :: :: ::＼:.:.＼:|:ｉ/////:i:i:i:iソ ノ..: :: : :: :: ｀~{ﾞｰく＼.. . .:|
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254 ：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2013/08/11(日) 11:27:13 ID:ufmxFGgc
乙でした。

法律ってのは知ってるヤツにしか味方しないんだねぇ。

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